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YouTubeやニコニコ動画などで配信をする際に、視聴者からのコメントが投稿されていきます。
しかし、ゲームなどをしながら配信している場合、画面から目が離せず視聴者からのコメントも読むことができません。
そんな時に便利なのが、「棒読みちゃん」というフリーソフトです。
今回は棒読みちゃんの機能をご紹介しつつ、ダウンロードから設定方法までまとめて解説していきます。
棒読みちゃんをダウンロードしてできることは、主に5つあります。
基本的な機能として一番利用されているのが、文章の読み上げ機能です。
入力した日本語を音声合成によって読み上げていきます。
読み上げ機能は単にドラッグ&ドロップしたテキストファイルからだけでなく、クリップボードにコピーされた文章や2ちゃんねるの専用ブラウザから新レスの読み上げ、さらにTwitterの新着ツイートの読み上げなどにも対応可能です。
読み上げる際の声はすべて音声合成によって作られているものですが、棒読みちゃんでは主に8種類の声質に切り替えます。
女性のような高めの声を出したり、逆に男性のように低い声も出したりできます。
なお、SAPI5やSpeech Platformの音声合成エンジンを活用することも可能です。
タグ機能は読み上げの際に特定の文字列を含ませることで、棒読みちゃんに命令できる機能です。
この機能によって配信者だけでなく、視聴者側でも単語の読み方を棒読みちゃんに命令できます。
例えば、コメントを読み上げる際にエコーを付けたい場合は「エコー)」と文頭に付けてからコメントをすると、読み上げる際にエコーが掛かります。
他にもタグ機能を活用すれば声質や速度、音程、音量を指定したり、音声ファイルを再生したり、コマンドを実行したりすることができます。
辞書機能があることで、棒読みちゃんは単語や発音などを登録できるようになっています。
例えば「ktkr」「ww」などのネット用語はそのままコメントしてもきちんと読まれないことが多いです。
しかし、辞書機能を使えば「ktkr=キタコレ」、「ww=ワラワラ」と登録しておけば、以降その単語もスムーズに読み上げられるようになります。
棒読みちゃんは単独で利用することも可能ですが、他のアプリと連携させて文章を読み上げることもできます。
例えば配信のコメント読みに棒読みちゃんを利用する場合、「コメントビューアー」というコメント閲覧ソフトが必要です。
コメントビューアーの「プラグイン」から「棒読みちゃん連携」を選択すれば簡単に連携させられます。
その他にも様々なアプリとSocketやHTTP、IpcClientChannelで接続させることが可能です。
棒読みちゃんを利用するならまずはダウンロードが必要となります。
最新版は以下のURLから配信されています。
配信サイトから「ダウンロード」をクリックするとファイルがダウンロードされます。
棒読みちゃんはフリーソフトなので費用が掛かることもありません。
ダウンロードが完了したらZIPファイルを解凍し、フォルダ内にある「BouyomiChan.exe」をクリックし、棒読みちゃんを起動させましょう。
配信で棒読みちゃんを利用する場合、コメントビューアーというソフトをダウンロードして連携させる必要があります。
コメントビューアーのソフトにもいくつか種類がありますが、「マルチコメントビューアー」ならYouTubeやTwitch、ツイキャスなど各配信サイトでの利用が可能です。
「コメビュとかツールとか」という配布サイトから最新版のリンクをクリックすると、zipファイルがダウンロードされます。
後はファイルを解凍し、「MultiCommentViewer.exe」をクリックして起動させればソフトが使えるようになります。
次に棒読みちゃんが使えるように設定する方法を解説していきます。
まずはマルチコメントビューアーの設定から行います。
マルチコメントビューアーをダウンロード・起動させたら、「接続を追加」をクリックします。
次に「URL,放送ID等」という項目が表示されるので、そこに配信先のURLをコピー&ペーストしましょう。
また、隣の「ブラウザ」から現在使用しているブラウザを選択します。
URLの貼り付けとブラウザの選択が済んだら、「接続」をクリックすると配信先に接続されるようになります。
あとはコメントがマルチコメントビューアーの中に反映されているかチェックしてみましょう。
続いて棒読みちゃんの設定と連携に移ります。
まずはマルチコメントビューアーのメニューバーにある「プラグイン」を選択し、「棒読みちゃん連携」をクリックします。
すると「棒読みちゃん連携プラグイン」が表示されるので、一番上にある「棒読みちゃんにコメントを読んでもらう」の項目にチェックマークを入れましょう。
次に基本設定タブにある「棒読みちゃんの場所」から「BouyomiChan.exe」ファイルを探して選びましょう。
指定が完了すれば棒読みちゃんとマルチコメントビューアーの連携は完了です。
連携が上手くいけば棒読みちゃんも起動し、配信先でコメントが投稿されれば読み上げを行ってくれます。
棒読みちゃんとマルチコメントビューアーは配信先できちんと使えているか、視聴者側に反映されているか不安に感じる方も多いでしょう。
実は、特に配信先で設定をしなくてもきちんと棒読みちゃんのボイスは配信されるようになっています。
以前は配信先でも設定する必要がありましたが、近年は初期設定から配信しているPCの音がすべて流れるようになったため、配信先での設定変更は不要になったのです。
ライブでゲーム配信を行いたい場合、ゲーム画面をキャプチャーボードでPCに取り込み、さらに棒読みちゃんでコメントを読み上げてもらうことになります。
この場合、ゲーム音を聞きながらコメントも読まれるため、どの音声を聞けば良いか分からなくなってしまう方も多いのではないでしょうか?
キャプチャーボードを使用する場合、棒読みちゃんはパススルー出力をしている場合としていない場合で音の聞き方が変わってきます。
そもそも「パススルー出力」とは、キャプチャーボードによって発生するタイムラグをなくせる方法です。
元々PC画面でゲームをしようとすると、手元で操作していることが画面に反映されるまでに若干のタイムラグが生じてしまいます。
このタイムラグがあることで上手くゲームを操作できない場合もあるのですが、キャプチャーボードの機能であるパススルー出力を行うことで、PC画面ではタイムラグがあるものの、テレビに映るゲーム画面は遅延しません。
パススルー出力をしていない場合、PCから棒読みちゃんの声もゲーム音も聞こえてきます。
しかし、パススルー出力した場合は棒読みちゃんの声はPCから、ゲーム音はTVから流れてくるため、基本的にはイヤホンなどは使わずに両方の音を聞かなければなりません。
パススルー出力時にイヤホンからまとめて音を拾う方法もあるのですが、やり方が複雑になってしまうためおすすめできません。
基本的に棒読みちゃんを使って配信するなら、イヤホンなしで利用した方が良いでしょう。
なお、配信ではPCから出るゲーム音とTVから出るゲーム音の両方が流れてしまいますが、配信先の設定からゲーム音を出さないようにすれば問題ありません。
例えばOBS Studioを利用している場合、「映像キャプチャデバイス」の設定画面から「音声出力モード」の項目で「音声のみをキャプチャ」を選択します。
さらに、「編集」から「オーディオの詳細プロパティ」を選択し、「映像キャプチャデバイス」にある「音声モニタリング」の項目から「モニターオフ」を選択すればOKです。
今回はOBS Studioの設定方法をご紹介しましたが、Streamlabs OBSやN Air、XSplitなどの配信ソフトでも同じように設定すれば、ゲーム音が二重にならずに済みます。
棒読みちゃんは機械的な音声合成になるため、その声に苦手意識を持たれる方も少なくありません。
自然な声で聞きやすい棒読みちゃんを使用するなら「ボイスロイド」を活用しましょう。
ボイスロイドとは、声優による読み上げソフトです。
有料になってしまうもののイントネーションや抑揚の調整などができ、自分好みの喋り方に変更できます。
ただし、ボイスロイドだけをダウンロードしても配信中のコメントを読み上げることはできません。
ボイスロイドを使って配信先のコメントを読み上げるためには、棒読みちゃんとの連携が必要となります。
連携させるには「Voiceroid TalkPlus」というソフトが必要です。
Voiceroid TalkPlusは「WangDrive.」というサイトから配信されています。
サイト右上に表示されている「Download」をクリックするとzipファイルがダウンロードされるので、解凍して保存しましょう。
解凍したらファイル内にある「Plugin_VoiceroidTalkPlus.dll」と「VoiceroidTalkPlusReceiver.exe」を棒読みちゃんがあるフォルダに移しておきます。
次に棒読みちゃんを起動させると確認項目が表示されるので、「はい」をクリックします。
「その他」タブの「プラグイン」に「Voiceroid TalkPlus」が表示されるので、チェックを入れましょう。
「音声合成」タブに戻った際に「VR」と書かれたボタンが表示されるので、そのボタンをクリックするとVoiceroid TalkPlusの設定画面が表示されます。
設定画面ではまず上部の「常に一人で読み上げる」にチェックを入れ、使用するVoiceroidのタブを選択します。
Voiceroid2を利用するならVoiceroid2のタブを選び、右上に表示される「VOICEROID2エンジンを利用する」にチェックを入れましょう。
そして購入したキャラを選択し、ファイルパスを指定して設定画面を閉じれば棒読みちゃんとの連携は完了です。
今回は棒読みちゃんの機能とダウンロードから設定方法までご紹介してきました。
棒読みちゃんを利用することで配信中にわざわざコメント欄を見なくても投稿されたコメントをチェックできるようになります。
特にゲーム配信やコメントが多すぎて追いきれずに困っている方は棒読みちゃんとマルチコメントビューアーを活用してみましょう。
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