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映像に使用する画像を編集する場合、「Photoshop」などの有料ソフトを利用するケースが多いです。
しかし無料でも十分な機能を兼ね備えた編集ソフトがあります。
それが、「GIMP(ギンプ)」です。
今回はGIMPの基礎情報からダウンロード方法、日本語化するための方法、使い方まで幅広く解説していきます。
GIMPに興味がある方やGIMPの導入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
GIMPは無料で画像編集・作成が行えるソフトで、1995年11月にβリリースが発表されて以来、2021年現在に至るまで配布されています。
元々海外で制作されたソフトなので元々英語版しかありませんでしたが、現在は日本語版もリリースされるようになりました。
GIMPの特徴として、無料であるにも関わらず有料の画像編集ソフトと変わらない機能が使える点が挙げられます。
無料の画像編集ソフトはいくつもありますが、機能が制限されているものも多く見られます。
しかし、GIMPであれば切り抜きやぼかし、透過、文字入れなど様々な機能を存分に使うことが可能です。
また、画像の書き出し形式も19種に対応しており、対応形式で困ることも少ないでしょう。
現在、サポート対象のプラットフォームは以下の通りになっています。
・GNU/Linux
・Microsoft Windows(XP SP3、Vista、7、8)
・macOS(10.6以降)
・Sun OperSolaris
・FreeBSD
GIMPをダウンロードするためには、公式サイト・トップページにある「DOWNLOAD」ボタンをクリックします。
次のページに移ったら、オレンジの「Download GIMP(バージョン名)directly」をクリックしましょう。
するとソフトのダウンロードが開始されるので、完了するまでしばらく待ちましょう。
ファイルを保存したら起動させます。
起動させると「Select install mode」が表示されるので、「Install for all users(recommended)」をクリックしましょう。
次に、「Select Setup Language」が表示されたら「English」のままで「OK」をクリックします。
「Setup」画面に移行したら、右下にある「Install」をクリックするとインストールがスタートします。
インストールが完了したら右下の「Finish」をクリックして完了です。
日本語化についてですが、ソフトを起動した段階で日本語化がされているのでそのまま使用できます。
万が一日本語化されていなかった場合は、上部メニューバーの「Edit」から「Preferences」、さらに「Interface」内の「Language」を選択し、その中から「日本語[ja]」を選んでソフトを再起動させれば日本語化されます。
GIMPは様々な編集機能が利用できますが、その中でも特に画像編集では欠かせない切り抜き・ぼかし・透過・文字入れ・イラスト作成の方法を解説していきましょう。
画像の一部を切り抜く際に使用する機能です。
GIMPの切り抜き機能はすべてのレイヤーから切り抜けるだけでなく、レイヤーを指定すればそのレイヤーだけ切り抜きが行えるようになっています。
サイズ指定も可能なので、縦横比に合わせて切り抜くことも可能です。
まずは左側にあるアイコンの中から、上から1番目、左から5番目のアイコン(画像内:赤丸で囲んだアイコン)をクリックします。
すると、下部に切り抜きツールが表示されるので、こちらを利用して画像を切り抜いていきます。
画像は上部メニューバーにある「ファイル」の「開く/インポート」から切り抜きたい画像ファイルを選択し、「開く」をクリックすれば取り込んでくれます。
切り抜き方は様々ですが、一番簡単なのは切り抜きたい部分を直接ドラッグする方法です。
ドラッグすると切り抜きたい部分がハイライトで表示され、さらに細かく調整できます。
ぼかし機能を使用すると、普通に撮影した画像もまるでプロが撮影したように加工できます。
また、背景や他の人の顔を映したくない時にモザイク処理として使うのもおすすめです。
ぼかしの範囲や強弱を自分次第で調整できるのは、GIMPの魅力でもあります。
ぼかしを利用する際は、左側にあるアイコンの中から水滴のアイコンを選択します。
見つからない場合は、メニューバーにある「ツール」を選択し、「描画ツール」の中から「ぼかし/シャープ」を選択しましょう。
また、「にじみ」アイコンになっている場合は「Shift+U」で、「ぼかし/シャープ」にアイコンを変えられるので試してみてください。
左のツールからブラシの形状・サイズを設定し、下部にある「色混ぜの種類」にある「ぼかし」の項目にチェックを入れます。
ブラシの種類は画面右側のツールからも選択することが可能です。
後は画像のぼかしたい部分をなぞるようにドラッグすれば、簡単にぼかしを掛けられます。
画像の要らない部分を透明化させる方法を、透過と言います。
GIMPでは画像を透過させる方法がいくつかありますが、その中でも特に簡単なのが消しゴムツールを使ったやり方です。
まずは左側にあるアイコンから消しゴムのアイコンを選択します。
ファイルから透過させたい画像を開いたら、メニューバーにある「レイヤー」から「透明部分」にある「アルファチャンネルの追加」をクリックします。
アルファチャンネルを追加することで今のレイヤーを透過できるようになるので、必ず行いましょう。
次に、左側の消しゴムツールからブラシの形状やサイズを設定し、透明にしたい部分をドラッグして消していけば完了です。
細かい部分を透過させたい時は、画像を拡大させましょう。
画像を拡大させるには、キーボードのCtrlキーを押しつつマウスホイールを回すだけで、簡単に拡大できます。
ブログのアイキャッチや動画のサムネイルを作成する際に、文字入れ機能が便利です。
日本語化されているGIMPなら画像へ自由に文字入れすることもできます。
好みのフォントやカラー、サイズに設定して文字を挿入していきましょう。
文字入れする際は、左側にあるアイコンから「A」と表示されているものを選びます。
ファイルから文字入れをしたい画像をインポートし、左側のテキストツールでフォントや文字のサイズ、色などを選択しましょう。
画像内で文字を挿入したい部分にマウスポインタを合わせ、一度左クリックを押します。
あとは文字を入力していけば完成です。
なお、テキストツールは非常にただ文字入力ができるだけでなく、様々な機能によって編集できます。
例えば、文字の輪郭をなめらかに表示したり、小さな文字の潰れを軽減(ヒンティング)したり、行間や文字間隔を調整したりすることも可能です。
GIMPは基本的に画像編集を得意とするソフトではありますが、簡単なイラストならそのまま作成できます。
オリジナルイラストは欲しい画像がない時や、SNS用のアイコンを作成したい時などにもおすすめです。
「PCでイラストを描くのはハードルが高い」という方向けに、アナログで描いたイラストを取り込み、GIMP上でトレースする方法を解説します。
まずはアナログで描いたイラストを、スキャナーを用いてデータ化させます。
GIMPを起動させたらメニューバーの「ファイル」から「開く/インポート」を選択し、アナログで描いたイラストのデータを選択しましょう。
インポートした画像はあらかじめファイル名を変更しておき、トレース用ということが認識できるようにしておいてください。
それからメニューバーの「レイヤー」から「新しいレイヤーの追加」を選択し、レイヤー名を「線画」などに変更したら「塗りつぶし色」を白に変更し、右下の「OK」をクリックします。
すると真っ白な画像が表示されます。
次に右側のツールボックスにある「不透明度」が100.0になっていたら、数値を下げていきトレースしたいイラストが見えるように調整します。
不透明度はやりやすい薄さに調整すれば下準備は完了です。
あとは、左側にあるアイコンからブラシのマーク(ブラシで描写)を選択し、イラストの線に沿って描いていけばGIMPでもイラストを描けます。
アイコンにブラシのマークが表示されていなければ、メニューバーの「ツール」から「描画ツール」内にある「ブラシで描写」をクリックすれば表示されます。
GIMPで画像を保存する場合、2通りのやり方があります。
・編集中の画像または完成した画像をxcfファイル形式で保存
・完成した画像をxcfファイル以外の形式(JPEGやPNGなど)で保存
xcfファイル形式で保存する場合、メニューバーの「ファイル」から「名前を付けて保存」を選択します。
すると「画像の保存」が表示されるので、ファイル名と保存したい場所を選択し、右下の「保存」をクリックすれば完了です。
xcfファイル形式以外で保存したい場合は、同じく「ファイル」から「名前を付けてエクスポート」を選択します。
「画像をエクスポート」が表示されたら、名前と保存先、保存したい拡張子を選びましょう。
なお、ファイル名を入力する際に拡張子も変更することが可能です。
今回は無料の画像編集ソフト「GIMP」のダウンロード方法や使い方についてご紹介してきました。
GIMPは歴史の古い編集ソフトで、無料ながら有料ソフトにも負けない豊富な機能を使えることが特徴的です。
日本語で表示される点やシンプルな操作性も魅力の1つとなっています。
色んな機能を持った画像編集ソフトを使いたいが、有料ソフトはハードルが高いという方はぜひGIMPを活用してみましょう。
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