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Windowsの場合、ファイルやフォルダを右クリックし、「コピー」を押せば任意の場所に同じものをコピーできます。
ただ、サイズが大きなファイル・フォルダのコピーには時間がかかりやすいところが欠点です。
そんなWindowsのエクスプローラのデメリットを解消するために開発されたソフトが「FastCopy」です。
今回はFastCopyの主な機能やダウンロード方法、使い方をご紹介しましょう。
FastCopyは2004年に初めて公開されたフリーファイルコピーソフトです。
現在の配布されているバージョン3.92では、Windows7~Windows10まで対応しています。
こちらのソフトはハードディスクのバックアップを取りたい時に便利です。
パソコンの中に保存されているファイルやフォルダは、様々な要因で破損や消去してしまう可能性があります。
例えばパソコン上のデータを保存するハードディスクは、磁気や温度、湿度などの影響で損傷することがあります。
物理的に損傷すると保存していたデータが破損したり、復元ができなかったりする可能性が高まります。
いざ必要になった時に開けない、大切なデータが消えてしまったという事態を避けるためにも、日頃からハードディスクのバックアップを心掛けましょう。
しかし、ハードディスクのコピー作成は通常のやり方だと速度が遅く、大容量のデータをバックアップするとなるとかなりの時間を要します。
そんな時、FastCopyを使えば高速でバックアップを取りたいファイルやフォルダのコピーが可能です。
通常のコピー方法では、データ転送の際にメモリをあまり使っていないので、データのコピーに時間が掛かってしまっています。
一方、FastCopyは大量のメモリを確保しているので、通常よりも処理速度が早く、サイズが大きいデータも素早くコピーできるのです。
FastCopyがどのようなソフトなのか、具体的な特徴や機能をご紹介しましょう。
FastCopyには、全上書きコピーと差分ファイルのみのコピー、ミラーリング、移動のいずれかを選んでファイルコピーが行えます。
・全上書きコピー
全上書きコピーはいわゆる普通のコピーで、同名のファイルやフォルダがあればコピーしたものに丸々上書きされます。
・差分ファイルのみのコピー
FastCopyでは入力する場所にはあり、出力先にないデータだけをコピーできる機能もあるので、うっかり上書きしてしまった事態を避けることが可能です。
差分ファイルのみのコピーは、次の3種類から選んで実行できます。
・同名ファイルのコピーを行わない
・同名ファイルでもサイズと日付が異なる場合のみコピーを行う
・日付が最新であれば同名ファイルでもコピーを実行
・ミラーリング(同期)
新しい日付に更新されたファイルを同期し、同じ内容に保たれる機能です。
同期するファイルと同名のファイルがある場合は、ファイルサイズと更新日時が異なると上書きされます。
なお、同期機能はコピー元を削除すると同じ状態で同期しようとするので、バックアップ先から消えてしまうので注意しましょう。
・移動
バックアップ先にファイルを上書きコピーした上で、コピー元が削除される機能です。
移動の場合はコピーと比べて完了までにやや時間がかかります。
FastCopyは指定したファイルやフォルダを削除する機能もあります。
不要なファイル・フォルダも高速で削除できる便利な機能です。
ただし、ゴミ箱機能がないので、FastCopyを使って全削除の処理をしてしまうと指定したファイル・フォルダは完全に削除され、復元はできません。
同期や移動によりファイルが削除された際も、元に戻せないので注意してください。
FastCopyの利点はキャッシュメモリを使わずにコピー処理ができることです。
キャッシュメモリを使わないので、他のプロセスとの衝突を避けられるので動作が重くなりにくい特徴があります。
そのため、スペックに不安があるパソコンでサイズの大きなファイルや大量のファイルをコピーしたい時も、安心してコピー処理が行えます。
転送データを一時的に保存できる容量を示すバッファサイズを、任意のサイズに設定することが可能です。
サイズを大きくすれば、よりコピー処理が早くなります。
ただし、FastCopyは元々大きなバッファサイズを確保しているため、初期設定のままでも特に問題はありません。
Windowsのシェル機能を拡張させることで、右クリックメニューからFastCopyの高速コピーが実行できるようになります。
いちいちソフトソフトを起動させる手間がなく、従来のファイルコピーと同じ感覚でできるのも利点です。
FastCopyを使ってファイルコピーを行うには、ソフトのダウンロードが必要です。
ここからはFastCopyのダウンロードからインストールまでの流れ、シェル拡張の方法をご紹介します。
FastCopyの公式サイトにアクセスすると、上部にダウンロードの項目があります。
インストーラは「窓の社」と「Vector」で配布しているので、好きなサイトからダウンロードしてください。
パソコン自体にインストールせずに使えるポータブル版をダウンロードしたい場合は、Portable Apps.comからダウンロードしてください。
ダウンロードしたインストーラを起動して、インストールを行います。
インストール先は任意の場所に指定できるので、必要であればパスを変更してください。
プログラムグループに登録したくない時やデスクトップのショートカットを作りたくない場合は、詳細の項目にあるチェックを外しましょう。
「開始」ボタンを押すと「開始します」とポップアップが表示されるので、「はい」を押してセットアップ完了を待ってください。
セットアップ完了のポップアップが表示された時、「起動する」を押すと自動的にFastCopyが立ち上がります。
右クリックメニューにFastCopyを組み込みたい時は、シェル拡張の設定が必要です。
「設定」→「シェル拡張」を開いて、「『コピー(FastCopy)』を出す」や「『削除(FastCopy)』を出す」などの必要な項目にチェックを入れてください。
設定画面を閉じて、パソコンを再起動するとシェル拡張が適用され、右クリックメニューでコピーや削除が使えるようになります。
ただし、右クリックメニューで使えるのはコピーと削除のみで、移動はドラッグ&ドロップ拡張のみで使えます。
ドラッグ&ドロップ拡張で設定した場合は、マウスの右ボタンを押し下げてドラッグし、移動させたいフォルダまでドロップするとメニューが表示されます。
そこで、コピーまたは移動を選択してください。
続いては、FastCopyの基本的な使い方をご紹介します。
まずはFastCopyを起動させて、入力元と出力先の設定を行いましょう。
「Source」でコピーしたい、または移動させたいファイル・フォルダを選択してください。
複数のアイテムを選択したり、直接パスを入力したり、対象ファイル・フォルダを直接ドラッグ&ドロップして設定することも可能です。
出力させたい場所は「DestDir」で設定しましょう。
DestDirの右下にあるプルダウンから、コピーのモードを選択できます。
上記の項目が表示されるので、使いたいモードを選択しましょう。
「ベリファイ」をオンにしておくとエラーチェックが行われるので、実行ボタンを押す前にオンチェックを入れておくことをおすすめします。
モードを選択したら、「実行」ボタンを押すとコピーや移動が行われます。
コピーが完了すると、下部のログに「Finished.」と表示されるので確認してください。
中央にあるログでは、コピーにかかった時間などの情報を見ることができます。
ログ画面の項目の意味は以下のとおりです。
TotalRead | 入力元から読み取ったデータ総量 |
TotalWrite | 出力先に書き込んだデータ総量 |
TotalFiles | 出力先に書き込んだファイル数 |
TotalTime | 処理に掛かった総時間 |
TotalTranslate | 入力元から出力先へ転送する際に掛かる1秒間あたりの平均スピード |
FileRate | 1秒間あたりの処理が正常に完了したファイル数 |
TotalSkip | 差分なしと判断され、コピーが省略されたファイルのデータ総量 |
SkipFiles | コピーが省略されたファイル数 |
TotalVerifyRead | リベファイ実行のために再読み込みされたデータ総量 |
VerifyFiles | 入力元と出力先のデータの完全一致を確認できたファイル数 |
今回はサイズが大きなファイルや大量のファイルも高速でコピーできる、FastCopyの特徴から使い方までご紹介しました。
FastCopyはシンプルな操作性で、使いやすいファイルコピーソフトです。
キャッシュメモリを使わずに処理されるので他のプロセスの邪魔にならず、スペックに自信がないパソコンでも快適に動作します。
無料で使えるので、大事なデータのバックアップを取りたい時などに活用してみてください。
ブログで飯を食う!毎日自由に生きてます。💛コロナショックの逆境に端を発して、ブログを本格始動。
「面白い作品を見つける➡コピーやダウンロードでバックアップ➡好きな日一気に楽しむ」が常態化w
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