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音楽はCDだけじゃなく、ダウンロードして聞くのが当たり前となった現在では、MP3ファイルをスッキリ管理するためにもMP3タグを充実させたいもの。実際の編集方法などについて解説します。
ID3タグ、通称MP3タグという言葉を聞いたことはあっても、どういうものなのか、何に使われているのかよくわからない人も少なくないでしょう。まずは基本的なことから解説していきます。
MP3タグと呼ばれているID3タグは、MP3ファイルに含まれている音声情報についてのデータ形式のことで、1996年に初めての仕様ID3v1が作られました。1991年に作られたMP3の初期ファイルにタグは含まれておらず、ID3v1が追加されたことでアーティスト名やジャンル別といった項目別の管理、検索がしやすくなりました。
ID3v1はMP3ファイルの最後に含まれ記録できる文字は30バイトだったため、曲名やコメントなどの項目で長文には対応していません。
v1で記録できる情報は、曲名、アーティスト名、アルバム名、日付、コメント、ジャンル番号で、1997年に登場したv1.1ではトラック番号にも対応し、こちらの方が広く普及したようです。日本語の使用も可能ですが、文字コードの違いによって文字化けが起こりやすいといわれています。
ID3v2は1998年に仕様が発表され、MP3ファイルの先頭に含まれています。大きく異なるのはフレームと呼ばれる記録項目が70~80種類あり、自由に選べることです。V1でネックだった30バイトという制限が解消されたことになります。
v2では、曲名などの基本情報に加えて、作詞者、作曲者、収録時間、言語、発売元、著作権情報、URLといった詳細な情報を記録できます。
そんな詳細情報をどうやって入手しているのかというと、ほとんどの場合、オーディオCDを読み込んだり、ネットのMP3ファイルをダウンロードしたとき、自動的に取得されています。ただ全ての項目の情報が記録されているかというと、必ずしもそうではありません。曲名やアーティストといった基本情報は記録されていても、作詞者や作曲者、発売元などについては空白なことも多いようです。
MP3タグは自分で入力できるので、自動で得られなかった項目については手動で入力していくことも可能です。もちろん、空白になっている項目があっても、特に不具合を誘発することはないので、最初の設定のままでも問題ありません。
MP3タグを編集するのに最も簡単なのはプロパティ画面で入力する方法です。編集したいファイルの数が少ないときは、プロパティで編集しましょう。
編集したいMP3ファイルのアイコンを右クリックしたら、「プロパティ」を選ぶとプロパティ画面が表示されます。
上のタグ「詳細」をクリックし、MP3タグに切り替えます。MP3タグには編集できない項目もあり、変更可能なのは「説明」、「メディア」、「元の場所」、「コンテンツ」の4項目です。各項目で入力したい箇所の「値」枠にカーソルを合わせると、入力ボックスが表示されます。編集することの多い3項目について紹介していきます。
まず「説明」では、曲のタイトル、星による評価、コメントなどを入力できます。タイトルなどが1行ボックスなのに対し、コメントは大きい画面が表示されるようになっています。
次に「メディア」です。ここではアーティスト名やアルバム名、発売した年、音楽ジャンルなどが入力できます。発売年は数字のみなので、21年というように「年」も入力するとエラーが表示されます。
そして「コンテンツ」項目です。作曲者や指揮者名、グループに関する説明などさらに詳しい情報を入力できます。長く活動しているグループの場合、「結成〇周年」といったことを書き込んでおくのもオススメです。
入力が終わったら、プロパティ画面下にある「適用」ボタンをクリックして、編集完了です。
実際に編集し「適用」をクリックし、同じMP3ファイルのプロパティを表示させるとMP3タグの内容が変わっているのが確認できます。
Windowsに基本搭載されているメディアプレーヤーのWindows Medeia Player(WMP)からもMP3の編集が行えます。普段、Windowsのパソコンを使っている人は、新たにソフトをインストールする必要がないのでオススメです。WMPを起動させたら画面左側の「音楽」をクリックすると、MP3タグ関連の情報を入力できます。
WMP画面の左側にある「音楽」からは、タイトル名、評価、アーティスト、作曲者名を入力できます。入力したい箇所をクリックするとテキストボックスが表示されるので、そのまま書き込みます。長さなど編集できない場所はクリックしても反応しません。
次は「アーティスト」の編集をします。ここでは、その名の通りアーティスト名が変更可能です。情報の一番上にあるアーティスト部分をクリックすると、テキストボックスが表示されます。この画面で評価部分をクリックしても変更はできません。
そして「アルバム」の編集をします。アルバム名とアーティスト名が表示されているので、変更したいアルバム名をクリックしテキストボックスを表示させます。他と同じように、ここでは該当部分であるアルバム名のみ編集可能です。
最後に「ジャンル」を編集します。ここは自動取得した情報と自分が思っているものと違っていることが多いので、編集しやすい項目だといえます。ジャンル名と曲の長さ、星の数の情報が表示されており、編集できるのはジャンル名のみです。
WMPの場合、編集した後に「適用」や「保存」を行わなくても、反映されています。再度、「音楽」をクリックしてみると、テキストだけでなく並び順も変わっていることがわかります。
MacやiPhoneユーザーをはじめ広く利用されているメディアプレーヤーiTunesでもMP3タグの編集が可能です。Apple Musicで曲のダウンロードもできるので、タグは自動取得されていますが、自分好みにカスタマイズするのもいいでしょう。iTunesを起動させると画面左側にMP3タグの情報項目が表示されます。
画面左側の「曲」をクリックすると、iTunesに保存されているファイルの情報が表示されます。曲名やアーティスト、アルバム、ジャンルなどの編集は、この画面から行えます。編集したい部分をクリックし、テキストボックスに入力するだけです。編集不可の項目は反応しないので、間違って変更してしまうことはありません。
アーティストなど他項目から編集「曲」以外の「アーティスト」や「アルバム」、「ジャンル」項目においても編集できます。各項目によって編集できる部分は微妙に異なりますが、クリックをしてテキストボックスが表示されるのは同じです。
情報を変更すると表示される確認画面の「項目を変更」ボタンをクリックします。関連する複数の項目が変更しても、再度編集できるので安心です。
「曲」をクリックすると、編集した箇所が反映されているのが確認できます。
編集したいファイルを右クリックし「曲の情報」を選択すると、MP3タグ関連の画面が表示されます。
「詳細」画面でアーティスト、曲名、作曲者、グループについて、年などの情報を入力できます。編集後は「OK」ボタンをクリックします。「アートワーク」では写真を追加できます。
ファイルが多い場合には、iTunes画面右上にある検索ボックスでアーティストや曲名などを入力して、ライブラリ内検索を行うと作業が楽になります。
MP3タグ編集はメディアプレーヤーだけではなく、専用のソフトやWebツールで行えます。無料で利用できるものを紹介します。
Mp3tag(https://www.mp3tag.de/en/download.html)はMP3タグ編集の定番ともいえるソフトで、高い信頼を得ています。ネットからソフトをダウンロードできますが、サイトはドイツ語で表示されているので日本語に変更したほうが安心です。
インストール後、起動させると空白の画面が表示されます。編集したいMP3ファイルを画面中央にドロップ&ドラッグするか、「ファイル」から「ディレクトリを変更」を選択してファイルを確定すると、画面に反映されます。フォルダごと選択できるので、ファイル数が多い場合に便利です。
画面左側に表示されているタグ項目で入力や変更を行ったら、上のフロッピーディスクアイコンかCtrlとSキーを押して保存します。さらに、ファイルごとにタグ情報のテキスト化出力やプレイリスト作成、アカウントを作ればfreedb、MusicBrainz、Discogsのデータを利用したタグの自動編集も行えます。
tag.net(https://tagmp3.net/ja/)はWeb上でタグ編集を行える無料ツールです。元は英語表示ですが、日本語にも対応しているので安心して利用できます。
とてもシンプルな作りで、タグ編集をしたいMP3ファイルをアップロードして該当項目を入力、変更します。「新しいファイルを作成する」ボタンをクリックし、15分以内にダウンロードするだけです。ソフトをインストールしたり、会員登録する手間がないうえ、複数のファイルをアップロードできるのがうれしいポイントです。
編集したファイルのダウンロードは1曲ずつしかできないのが少し手間ですが、ファイル数がそこまで多くない人が気軽に利用するには十分でしょう。
DVDFab Toolkitは、多目的なオーディオ/ビデオ/画像の編集キットとして活躍し、20個以上のユーティリティツールを備え、簡単かつ効率的なオーディオ、ビデオ、画像の処理、変換、編集が可能です。またはMP3 タグを記録することができます。このキットにはGIF作成機能やJPG/GIFからMP4への変換機能、画像加工機能だけでなく、MP3抽出パッケージ、音声編集・変換パッケージ、動画編集・変換パッケージも含まれております。さらに、MP3結合機能や動画コンカット機能もあります。 |
MP3タグを活用すればパソコンなどに読み込んだ音楽ファイルMP3を分類し、管理しやすくなります。基本的な情報はCDやネットから自動取得できますが、より詳細な項目については自分で編集するしかありません。テキスト情報だけではなく画像の追加もできるので、便利さと楽しみを兼ねてタグ情報の充実化を図るのもオススメです。
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