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パソコンやスマホ、タブレットで動画を視聴することがもはや当たり前になった昨今、誰しもが動画を撮り、提供する側に回るようになりました。動画を扱う際にはエンコードすることで共有や配信に適した形になります。
この記事では動画を扱う際に必要なエンコードソフトとは何かと、無料のおすすめエンコードソフトを13種類紹介します。世界初AI搭載ビデオアップスケーリングソリューションもあります。
動画作成や配信に興味のある方の参考になる内容となっていますので、ぜひご一読ください!
まずはエンコードソフトとは何か、エンコード ソフトについて説明する前に、動画の基礎知識を少し説明します。
動画は映像データと音声データ、2種のデータから作られています。2種のデータをまとめる役割を果たしているものは、コンテナ(コンテナフォーマット)といいます。
コンテナはいろいろな種類があり、映像データと音声データがまとまったコンテナが、私たちがふだん動画ファイル、と呼んでいるものになります。
エンコードソフトとは動画ファイルのエンコードを行うソフトのことです。動画エンコードとは、簡単に言うと動画内の情報を圧縮し、ファイルサイズを縮小することを言います。映像データと音声データからなる動画をエンコードすることで膨大なデータを圧縮し、Web上で視聴しやすい状態にすることができるのです。
データの大きすぎる動画をサイトにアップロードしても、視聴者はスムーズに動画を見ることができませんし、サーバーにも負担を増やすことになります。動画をサイトに投稿する場合にはエンコードソフトは必須、と言えるでしょう。
エンコードする際に使う、削除しても差し支えのない情報を削ぎ落とすアルゴリズムのことをコーデック、と呼びます。圧縮率が高いコーデックが優秀とされ、エンコード後のファイルサイズあたりの「画質」「音質」が良くなります。
動画コーデックの種類には以下のようなものがあります。
携帯電話のテレビ電話のようなレベルの用途から、ハイビジョン放送のような高画質大容量動画にまで用いられるコーデックです。AVCとも呼ばれます。
GoogleのVP9を基礎として、DaalaやThor、VP10の技術を組み合わせて開発されています。リアルタイムの処理、高画質化に関して効率をアップするように設計されたコーデックです。
MPEG-4標準を基礎として独自開発された動画のみの圧縮方式です。音声の圧縮符号化には別の方式が必要です。
Divxから派生したコーデックで、MPEG-4 ASPに準拠した圧縮符号形式のデータ作成や再生が可能です。公式にはソースコードのみの配布となります。
MPEG-1の次に登場した規格で放送や通信などのメディアや用途で使われることを前提としています。高解像度への対応も可能。
MPEG-2の次に登場した規格で、携帯端末や携帯データ通信の普及に付随し、低速通信回線下でも実用可能な使用です。
JPEGの応用版で圧縮率は劣るものの処理がシンプルという利点があります。
Googleで開発された大手動画サイトでも主流となるコーデックです。H.265よりも高効率になることを目指して開発されています。
H.264/MPEG-4 AVCの後継機格で、H.264の方式を基本とし、圧縮率を改善しています。計算量は従来よりも増大している点は注意がいりますが、画質が同じくらいならH.264の半分、MPEG-2の1/4ほどのデータ量にすることができます。高い圧縮率を求めるならおすすめのコーデックです。
ここからはおすすめの無料エンコードソフトを13種類紹介します。
DVDFab 動画加工 AIはAI技術で動画品質を向上するだけでなく、解像度を拡大できるエンコード ソフトです。ニューラルネットワークと超解像技術によってトレーニングされたAIモデルを使用して、画質と解像度が低い動画や映画を自動的に加工します。大画面で再生すると、これらの視聴体験が向上します。
DVDFab Enlarger AIは、世界初の深度学習機能があるビデオアップスケーリングソリューションとして、超解像度復元技術を使用し、ビデオ画像を300%拡大しながら、細部がぼやけないように修正し、ビデオ品質を高めます。例えば、SD(480P)からフルHD(1080P)にまたは1080pから4Kに拡大します。
Xmedia Recodeは無料でしかも高機能、使いやすさでも定評のあるエンコードソフトです。日本語対応していますし、既にインストールされているVFWコーデックからもエンコードが可能だったり、コーデックの詳細設定やチャプター編集、字幕設定なども可能です。プリセットも種類が多く、目的に合わせたエンコード設定の選択も可能です。
ただし、Xmedia RecodeはWindowsのみの対応となっています。
Windowsムービーメーカー(Windows Movie Maker)はマイクロソフトが開発した無料のWindows専用の製作・編集ソフトで、エンコード機能も備えています。出力可能な動画は、
の2種のみになりますが、どちらとも汎用性の高い形です。
読み込みに対応している動画形式は多くはありませんが、一般的なものはほぼそろっているため、不便に感じることはありません。エンコードの詳細設定はほとんどありませんが、解説などなしで簡単にエンコードできるので初心者の方にもおすすめできるソフトです。
MediaCoderは非常に数多くのフォーマットに対応した無料で使用可能なマルチメディアコンバーターです。FFmpeg、MEncoder、x264、265x、VP8、VP9、LAME、Nero、AACコーデック、 QAAC、FLACなどのフロントエンドでほぼ全ての動画、音声ファイルの相互交換が可能です。
機能が充実している点でもおすすめで、動画内の特定場面を切り出したり、動画から音声のみを抽出したりする機能や、フレームレートやアスペクト比の変更、色調補正や音ズレ補正、字幕合成などの機能があります。
見た目は専門的に見えますが細かい設定なしでも大まかな使い方ができるのも魅力です。
AviUtlは高機能で使いやすい動画編集ソフトで、エンコードソフトとしても使えます。デフォルトの設定ではAVIのみ出力となりますが、プラグインを追加することでほぼ全ての形式やコーデックで高速エンコードも行うことができます。
映像や音声の圧縮以外にもカットやリサイズ、クロッピングや黒ベタ追加、音声入れ替えなども行えます。動画へのテキスト追加だけでなく画像やモザイク、トランジション効果や動画の合成機能も搭載、このソフトだけで多種多様な編集をこなせます。
エンコード設定が合うファイルを連結するだけでなく、エンコード設定が違うファイルを連結することも可能です。プラグインが豊富なので拡張性の高さがあるのもおすすめポイントです。
つんでれんこはニコニコ動画やYouTube用に最適な設定のエンコードツールです。非常にシンプルな初心者向けなエンコード ソフトで、エンコード設定は、コンテナ/MP4、映像コーデック/H.264、音声コーデック/AACのみの形でしかエンコードできないものの、エンコードの知識が全くなくてもすぐに直感でエンコードできるところが魅力。
Windowのみでの使用になるものの大変人気のあるツールです。また、「つんでれ」な会話?を楽しみながらエンコードできるのも特徴です。最初の選択肢によっては詳細なエンコード設定も可能です。
FFmpegは動画と音声を記録、変換、再生するためのフリーソフトです。エンコードソフトとしては世界一有名なロイヤリティフリーのソフトと言えるでしょう。
WindowsやMacだけでなく、U buntuにも対応しています。動画の切り取り、トリミング、クロップ、変速、画像合成など、幅広い編集が可能ですがCUIベースでの操作なのでコマンドの知識はある程度必要なのでPCの知識のない方にはおあまりおすすめできません。
しかし、自分で簡単なエンコーダーも作れるため、エンコードを極めたい!という方にはおすすめできるでしょう。
HandBrakeはマルチプラットフォームで最新コーデックにも対応している動画ファイルエンコードソフトです。H.265やVP8などの最新コーデックが使用可能で、逆テレシネ機能があり、QSVへの対応もあるなどの最先端技術を無料で使用できるため非常に人気があります。
さまざまなファイル形式に対応しているのはもちろん、変換するときにタイトル内のチャプターの抽出やリサイズなども可能です。ただ、日本語版だと最新コーデックが使えなかったりするので、必要であれば英語版を使用すると良いでしょう。
Windows Mediaエンコーダは音声、動画ファイルをWindowsMedia形式にエンコードするソフトです。エンコード以外にもストリーミング配信の機能や、トリミング機能、インタレ解除や逆テレシネなど、さまざまな機能が搭載されています。WMAのロフレスコーデックでエンコードが可能だったり、エンコードモードもVBRにできたりなどの機能もあります。
出力ファイルの品質設定も選択肢が多く、エンコード方式やビットレート、解像度やフレームレートなど多数があります。
ただ、Microsoft製のため、エンコードできるのはWMV形式のみで、UIが専門的であることや、ネット上に使い方などの情報が乏しいなどの注意点があります。
VLC Media Playerは無料のマルチなプラットフォームに対応するメディアプレーヤーでエンコード機能も本格的です。他のソフトよりも軽く、作業に時間がかかりません。
プロフィルでエンコードするほか、カプセル化して動画ファイル形式を指定することも可能です。スピーディなエンコードソフトを求める方におすすめできます。
Freemake Video Converterは簡単に使える高機能の動画変換、編集ソフトです。無料のエンコードソフトは専門的な知識を必要とするものも多いのですが、このソフトは特に知識や経験がなくても感覚で操作することができるところが魅力です。
エンコードは各動画形式への変換のみならず、DVDVやBlu-rayへのオーサリングも可能で、NVDIAなどのGPU機能を使うとハードウェアエンコードを実行することもできます。
しかし、機能に不具合が出ることがあったり、デフォルト設定でインストールすると悪質ソフトの混入があったりなどの報告もあるので注意しましょう。
Avidemuxはカット編集、フィルター、エンコード機能を搭載した無料のシンプルな動画編集ソフトです。エンコード形式としてはMPEG-1、MPEG-2、H.263、MPEG-4など、コンテナフォーマットではAVI、MPEG、MP4、FLVなどに標準で対応しています。
対応動画形式やコーデックの数は多くはありませんが、Avitutiを簡単にした感じのソフトなので気軽に使うことができるでしょう。
動画の範囲を指定しての切り出しや削除、動画の連結などが簡単に行えます。ノイズの除去や画面サイズ変更など、さまざまなフィルターやSSA /ASS形式の字幕も使えます。
海外製のソフトですがファイルの導入で日本語化が可能です。WindowsとMac、Linuxに対応しています。
動画を扱う際に必要なエンコードソフトとは何かと、無料のおすすめエンコードソフトを13種類紹介しました。
膨大なデータからなる動画をエンコードして圧縮することで動画はWeb上で視聴しやすい状態にすることができます。動画をサイトに投稿する場合にはエンコードソフトはもはや必須、と言えるでしょう。
ぜひこの記事で紹介したようなエンコードソフトを活用し、動画の取り扱いにお役立てください!きっとあなたの動画ライフがより充実することでしょう。
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