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仮想ドライブは、光学ドライブが内蔵されていないPCでCDやDVD、BDなどを読み込むために、HDD上に仮想的に作られたドライブです。
最近のPCはコンパクト化が進み、ドライブが内蔵していないノートパソコンもあります。最初は必要ないと思っていても、後からドライブが必要になったというケースも多いです。外付けに光学ドライブを購入する方法もありますが、仮想ドライブをHDDに作ってしまえば購入の必要がなくなります。さらにHDD上のイメージファイルは動作が早く、ディスクの読み込み時間を短縮できるメリットもあります。
そこで、今回は仮想ドライブを作成できるおすすめのフリーソフト9選およびISOをマウントする具体的な方法をご紹介していきます。
仮想ドライブは、特に以下のような状況で便利です:
現代のノートパソコンなど、薄型化を達成するために光学ドライブが省略されている機種が増えています。そうしたデバイスでCD、DVD、またはBD(ブルーレイディスク)の内容にアクセスしたい場合、仮想ドライブが必要となります。
物理メディアがダメージを受けやすい、または紛失するリスクがあるため、データをデジタルイメージ(ISOファイルなど)としてバックアップすると安全です。これらのイメージファイルは仮想ドライブで簡単にマウントしてアクセスできます。
ソフトウェアの配布がディスクイメージを通して行われる場合があり、ライセンス認証にディスクの挿入が必要なソフトウェアもあります。仮想ドライブを使用することで、こうしたソフトウェアの利用が簡単になります。
物理メディアからデータにアクセスするよりも、ハードドライブに保存されたイメージファイルからのアクセスのほうが高速です。また、一つのPCで同時に複数の仮想ドライブを使って異なるディスクイメージをマウントすることが可能なため、作業効率を上げることができます。
物理ディスクの生産、輸送、保管等にかかるコストと環境への影響を削減できます。仮想ドライブは環境に優しい選択肢と言えます。
仮想ドライブを用いると、ネットワークを介してディスクイメージを共有でき、異なる場所にいる複数のユーザーが同じデータにアクセスできるようになります。
物理的なディスクよりも、デジタルイメージファイルのほうが適切な暗号化とアクセス制御を行いやすいため、セキュリティレベルを高めることが可能です。
結局、仮想ドライブは便利さ、コスト効率、セキュリティの向上など様々な利点があるため、多くのユーザーにとって非常に有用なツールとなっています。
対応OS |
Windows11、10、8.1、8、7 |
対応ファイル形式 |
bin、ccd、dvd、img、iso、miniso、nrg、udf |
ExplorerFabは完全無料で使える仮想ドライブ作成ソフトです。ExplorerFabはユーザーの様々なニーズに満たせるように、DVD-RやDVD-RW、BD-R、BD-REなど様々なメディアフォーマットへの書き込みに対応しています。イメージファイルをマウント(ドライブとして認識される処理)できる仮想ドライブを最大18個まで作成できます。
仮想ドライブではスタンダードのISOをはじめ、8つのファイル形式のイメージファイルに対応しています。さらに、ISOファイルからファイルを抽出するだけではなく、書き込みも可能です。
完全無料のソフトですので、下記のボタンより気軽にExplorerFabをダウンロードして試してみましょう👇
対応OS |
Windows11、10、8.1、8、7 |
対応ファイル形式 |
MDX、MDS、MDF、ISO、IMG、CCD、DAA、ISZ、CDI、B5T、B6T、BWT、NRG、CUE、BIN、APE、FLAC、WAV、ZIP、RAR、7Z、VHD、WIM、TC、HC、VMDK、VDI、ISCSI |
DAEMON Tools Liteは、仮想ドライブを最大4つまで作れるソフトです。ISOなどよく使われるファイル形式のイメージファイルのほとんどに対応しています。
この他にもイメージファイルをデータベース化して管理したり、指定したドライブないにあるディスクの内容をISOやAPE+CUEなどの形式でイメージファイルをコピーしたり、LAN内のデバイス同士でファイル共有ができる機能も付いています。
DAEMON Tools Liteは基本的にフリーで使えますが、広告が表示されたり、サポートがなかったり、機能が制限されています。有料ライセンスを取得すると永久アップデートやサポートが付き、ディスクの書き込みといった高度な機能も使えるようになります。
対応OS |
Windows10、8、7、Vista、XP、2000 |
対応ファイル形式 |
ISO、IMG、BIN、CCD、DVD、UDF |
Virtual CloneDriveは最大15個までの仮想ドライブを作成できるソフトです。シンプルなインターフェースとなっているので、難しく面倒な設定はありません。
マウントの方法も簡単で、以下の3つの方法で行えます。
①エクスプローラー上でダブルクリックするだけ
②タスクバーのアイコンをダブルクリックしてドライブを選択、マウントのイメージを指定(タスクバーのアイコン表示設定で「Show Tray Icon」にチェックを入れる必要があります。)
③インストールと同時に作成される仮想ドライブで右クリック→「マウント」からイメージを設定
また、アンマウントも右クリックのメニューから行うことが可能です。
この他にもWindowsの起動時に指定したイメージを自動的にマウントする機能、読み込んだイメージの履歴から再びイメージをマウントさせる機能なども備わっています。
対応OS |
Windows10、8、7、Vista、XP、2000 |
対応ファイル形式 |
ISO、ISZ、CUE(+ APE/FLAC/M4A/TTA/WAV/WV/BIN)、CCD、MDS、NRG |
ImgDriveでは、最大7つまで仮想ドライブがつくれます。ダブルクリックや右クリックのメニューからマウントできるようになるソフトで、余計ない機能がなく扱いやすいソフトです。CD・DVD・BDイメージを使うことで、物理ドライブの200倍の速度で使用できます。
なお、1度インストールしてしまえば、再起動する必要がありません。ImgDriveにはインストール不要なポータブル版もありますが、インターフェースが違うのでタスクトレイアイコンや右クリックメニューから操作ができないので注意してください。それでも通常版同様に操作はシンプルなので、難しくありません。
ただし、Windowsを終了する際にマウントしていたイメージファイルを、次回起動時にマウントさせる機能は通常版だけとなります。
対応OS |
Windows10、8.1、8、7、Vista、XP |
対応ファイル形式 |
ISO、CUE、NRG、MDS、MDF、CCD、IMG |
WinCDEmuはイメージファイルのマウントとアンマウント(ドライブとしての認識の解除)だけ備わったシンプルな仮想ドライブソフトです。ISOなどのイメージファイルをダブルクリックするだけでマウントできるようになるので、普通のドライブと同様の感覚で扱えるようになります。アンマウントしたい時は右クリックのメニューから行えます。
WinCDEmuはインストールして使用する通常版と、インストールなしで使えるポータブル版があります。ポータブル版はマウント先のドライブレターが自動で決められるので、ユーザー指定したい場合は通常版を使ってみてください。
対応OS |
Windows10、8.1、8、7、Vista、XP |
対応ファイル形式 |
ISO、BIN、CUE、IMG、CDI、MDF、MDS、DMG、NRG、DAA、GBI、GBP、ISZ、ASHDISC、BWI、B5I、LCD、CIF、P01、PDI、NCD、PXI、GI、FCD、VCD、C2D、UIF |
gBurner Virtual Driveは、「WinArchiver Virtual Drive」の後続となる仮想ドライブソフトです。
最大の特徴は30種類ほどのイメージファイルに対応しており、他のソフトでは対応していない形式もマウントできます。
そして、最大16個までの仮想ドライブを同時に作成することが可能です。
ソフト内の文字は全て英語となっているので分かりづらい部分もありますが、マウントやアンマウントする操作はシンプルなので使いにくさはないでしょう。
マウント中のイメージは、Windowsを終わらせると自動的にアンマウントされます。しかし、次回の起動時にマウント中のイメージを再び同じ仮想ドライブで自動的にマウントしてくれる設定もあるので安心です。
対応OS |
Windows10、8.1、7、Vista、XP、2000 |
対応ファイル形式 |
ZIP、ISO、CISO、CFS、ISZ、DAA、PFO |
Pismo File Mount Audit PackageはISOをはじめ、ZIPファイル(圧縮ファイル)も仮想ドライブ・フォルダとして扱えるようにしてくれるソフトです。日本語には対応していませんが、簡単な操作でisoをマウントできるフリーソフトです。
マウントしたいISOやZIPファイルを右クリックしてマウントオプション画面を開き、仮想ドライブのドライブレターの選択やアクセス許可の指定などをして、「Mount」ボタンを押せば完了です。これでコンピュータ画面などから作った仮想ドライブが開ける状態になっています。
アンマウントしたい時も右クリックして、「PFM Eject」を選択するだけなので簡単です。Pismo File Mount Audit Packageのメイン画面から暗号化させた仮想ドライブ・フォルダを作成できるほか、対応形式のイメージファイルをISO・CISO・CFSに変換する機能などもあります。
対応OS |
Windows10、8.1、7、Vista、XP/Mac OS X 10.7以降 |
対応ファイル形式 |
不明 |
VeraCryptは、暗号化された仮想ドライブを作れるオープンソースのソフトです。TrueCryptの後続ソフトで、課題であった脆弱性やセキュリティの問題を解決しています。パスワード入力を総当たりで試すブルートフォースアタックにも対応しています。
仮想ディスクをマウントすれば実際のドライブと同じように使え、アンマウントすれば元のフォルダに戻すことが可能です。仮想ドライブは暗号化されているので、ソフトからパスワードを入力し、マウントを行わない限り中身を見たり、編集したりといった操作ができなくなります。大切なデータを安全に保管したい時に最適なソフトです。
暗号化アルゴリズムはAES、Serpent、Twofish、Camelliaなどを選べ、パスワードの代わりになるキーファイル指定もできます。
海外のソフトではありますが、日本語に対応しているのですぐに操作にもなれるでしょう。
対応OS |
Windows10、8、7、Vista、XP |
対応ファイル形式 |
不明 |
SoftPerfect RAM Diskは、物理メモリの一部にRAMディスクを仮想的に作るソフトです。RAMディスクはハードディスクよりも読み書きが早く、一時的なデータを保存することでPCのパフォーマンスを高められます。
また、Windowsや他のサードパーティ製のアプリケーションは、短時間で大量の一時ファイルを作ることが多く、RAMディスクの使用により書き込み回数に制限があるSSDの負担を軽減し、寿命を延ばすことにもつながります。
SoftPerfect RAM Diskでは最大26個(ドライブレターの数)までRAMディスクを作成可能です。作ったRAMディスクはWindowsを起動した時に自動的にマウントされます。
また、ディスクにはイメージファイルを自動保存させることも可能なので、普通のドライブ感覚で使えます。
ここでは、ExplorerFabを例にして、フリーソフトでISOをマウントするつまり仮想ドライブを作成する具体的方法を説明します。
今回はPC内に仮想ドライブを作成できるフリーソフトをご紹介しました。ドライブが未搭載のPCでディスクデータの読み取りが必要になった場合、仮想ドライブを使えばデータの閲覧が可能となります。フリーの仮想ドライブ作成ソフトを使えば、初心者も簡単に仮想ドライブを作ることが可能です。ご紹介したソフトは操作もシンプルなものばかりなので、気になるソフトがあればぜひ試してみてください。
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