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最近はスマホ等で動画を撮影する人も多くなりました。いざ撮影した動画を見てみたら、ブロックノイズが入って画像が乱れていたり、車の通行音、風切り音、エアコンの動作音などの雑音が入っていて声が聞き取りにくくなっていたりすると、がっかりしちゃいますよね。
この記事では、そんなノイズや雑音を除去するおすすめのソフトを紹介していきます。
ご自分で撮影した動画のノイズを編集して取り除きたいという方はぜひ参考にしてみて下さいね。
まず初めに動画のノイズとは何か?ということを具体的に説明致します。動画におけるノイズとは、撮影者が意図していない不自然な音と映像のこと。「音声ノイズ」と「映像ノイズ」の二つに分けることができます。
音声ノイズの具体例としては下記のようなものがあてはまります。
・風切り音:マイクに風が当たって生じる雑音
・背景ノイズ:車の走行音、エアコンや冷蔵庫などの家電の動作音等、撮影時に意図せず拾ってしまった騒音。
・マイクノイズ:感度の悪いマイクを使っていると生じる「ブーン」と言うマイクから生じるノイズ。
・「サー」という音が連続で鳴り続けるノイズ:マイクのゲインが大き過ぎるために発生したりたり、小さい元音をソフトで増幅した時などに発生したりします。昔使われていたカセットテープ音源では、よく同じようなノイズが入っていました。
・ハムノイズ:パソコンの接続機器から生じたり、低品質の電源を使っている機械などから生じたりする低音のノイズ
・クリッピングノイズ:録音機器の最大入力を超えた音声を録音した際に音が潰れて歪んでしまうことで生じる雑音。
・ポップノイズ(クリックノイズ)プチップチという単発でなるノイズ。
映像ノイズの例としては下記のようなものがあります。
・フリッカー:蛍光灯がちらついているように見える映像のノイズ。
・ブロックノイズ:強くデータ圧縮した動画や画像に生じる歪みで、映像の一部がモザイクのようなブロック状の表示になってしまうもの。
・モスキートノイズ:圧縮した画像や動画で見られる、絵や文字の輪郭あたりに小さな点状のノイズがたくさん現れる現象。
では、ここからはそんなノイズを除去することができるおすすめのソフト5選を紹介します。無料で気軽に使えるものから、有料で使える高性能なものまで紹介いたしますので、自分に合ったノイズ除去ソフトを探す際の参考にしてみて下さいね。
おすすめ度:★★★★★
動作可能OS:Windows 7 以降 (64bit版のみ)、Mac / MacOS 10.13.6 以降
「Neat Video v5 Pro」は、とても高品質で、海外の著名なクリエーターからの評判も高い映像ノイズ、動画ノイズの除去ソフトです。「Adobe Premier Pro」「Adobe After Effect」「Apple Final Cut Pro X」等、プロも使用する主要な編集ソフトにアドオンとして追加できます。
使い方が簡単なのも特徴で、多くの調整パラメータをいじる必要がなく、ほとんど自動でノイズを除去して、動画のクォリティーを上げてくれます。編集ソフトの標準機能でノイズ除去レベルを高くしてノイズ除去を行うと、映像全体がぼやけてしまい繊細な表現が失われてしまいますが、「Neat Video v5 Pro」には最先端のノイズ除去のアルゴリズムを搭載されているので、映像のディティールを保持したままノイズだけを除去することができます。フリッカー、ジッタ、ダスト&スクラッチ、グレイン等の対応可能なノイズも幅広いです。
映像のプロも使っているソフトなので、徹底的に映像ノイズを除去して動画の品質にこだわりたい、と言う方におすすめです。
高性能なのに129$と割とリーズナブルな価格設定なのも嬉しいポイント。ただ、高性能なので、PCスペックもある程度高いものを用意しないと動作が重くなってしまうのでご注意下さい。
公式サイトURL:https://www.neatvideo.com/
おすすめ度:★★★
動作可能OS:macOS 11.5.1以降
入力フォーマット:MP4、MOV、AVI、3GP、M4V等
出力フォーマット:MP4、MOV
Macに標準搭載されている動画編集ソフト「iMovie」は、動画の向きを回転させたり、ピクチャーインピクチャーを作成したり、BGMやサウンドを挿入したりといった基本的な機能だけでなく、音声ノイズを除去する機能も搭載されています。
「背景ノイズを軽減」と言う機能のチェックボックスをクリックしてONにするだけで、家電製品の動作音、風切り音などのノイズを除去することができます。標準搭載の機能なので、追加料金がかからず、ダウンロード、インストールの手間を省けるのも嬉しいポイントです。動画編集を始めたばかりで、まずは試しにノイズ除去機能を使ってみたいという方におすすめです。
なお、同じiMovieでもiPhone版にはノイズ除去機能がないので、スマホでノイズ除去をしようと思っている方はその点をご注意下さい。
公式サイトURL:https://www.apple.com/jp/imovie/
おすすめ度:★★★
動作可能OS:Windows XP/Vista/7/8/8.1/10/11(32bit・64bit)、Mac OS X 10.5以降、
Android用動作環境:Android 2.3.3以降、
iPhone/iPad用動作環境:iOS 6.0以降
入力フォーマット:MP3、WAV、VOX、GSM、WMA、AU、AIF、FLAC、real audio、OGG、AAC、M4A、MID、AMR等
出力フォーマット:MP3、WAV、VOX、GSM、WMA、AU、AIF、FLAC、real audio、OGG、AAC、M4A、MID、AMR
こちらの記事を読んでいる方の中には。スマートフォンだけで動画編集を完結させたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんな方におすすめなのが音声編集アプリ「Wave Pad」の有料版です。Android版をGoogle Playストアから、iOS版をAppストアからそれぞれダウンロードして使うことができます。
音声編集専門のアプリなので、音声ノイズをかなり抑えてくれます。使い方は簡単で、ノイズ除去のエフェクトを動画素材に適用するだけなので、手順も少なく楽に使うことができます。無料版もございますが、機能がかなり制限されてしまうので、しっかり音声編集をしたい場合は有料版を使うことをおすすめします。
PC版のソフトも開発されているので、PCユーザーの方はそちらを使ってみて下さい。
公式サイトURL:https://www.nch.com.au/wavepad/jp/index.html
おすすめ度:★★★★
動作可能OS:Windows
入力フォーマット:AVI/MPG/ASF/WMV、MOV/3GP/MP4/3G2 (※QuickTimeインストール環境で利用可能)
出力フォーマット:AVI/WMV
「vReveal」アメリカのMotionDSP社が開発した動画の高画質化を実現するソフトです。CIAが画像解析で利用したものと同じ高度な技術を基に作られているので、映像ノイズ、動画ノイズを除去しつつ画質を大きく改善してくれます。一般的な高画質化ソフトは、元の動画を一段上げるくらいのものですが、「vReveal」での高画質化は元の動画では読み取れなかった車のナンバーが読み取れるようになるくらい鮮明に画質が上がると言われています。
映像ノイズを除去するには編集メニューの「修正」>「拡張機能」にある「クリーン(ノイズ除去)」を選択するだけ。数回クリックするだけでノイズ除去できて、使い方も非常に簡単です。
編集後の動画はWMV、AVI形式で保存でき、YouTubeやFacebookで共有できます。ノイズ除去しつつ、動画の高画質化も同時に行いたいと言う方は「vReveal」をぜひ使ってみて下さい。
公式サイトURL:https://vreveal.jp.uptodown.com/windows
おすすめ度:★★★★★
動作可能OS:Windows 7/8.1/10、MacOS 10.13/10.14/10.15/11、Linux
入力フォーマット:WAV、AIFF、MP3、FLAC、Ogg Vorbis
出力フォーマット:WAV、AIFF、MP3、FLAC、Ogg Vorbis
「Audacity」は、Windows、MacOS、Linuxで動作するフリーの音声加工ソフトです。アメリカのペンシルバニア州に本部を置くカーネギーメロン大学で2000年5月にオープンソースのソフトウェアとしてリリースされました。有料ソフトに引けをとらないくらい機能が充実しているのでとても人気があります。ノイズ除去はもちろん、音声のカット結合や、複数音声の合成、様々なエフェクトをかけることもでき、マルチトラックにも対応しています。また、元のデータを上書きせずにサウンド編集できる非破壊編集の為、処理が軽く動作が速いことも人気の要因です。無制限に編集内容のアンドィ/リドゥができる使い勝手の良さも大きな特徴です。
公式サイトURL:https://www.audacityteam.org/
ここからは音声ノイズ除去ソフトの中でも評判の高い「Audacity」を使って、実際に音声ノイズを除去する方法を説明いたしますので、参考にしてみて下さい。
下記公式サイトからファイルをダウンロードします。次にダウンロード先に置かれている画像1のアイコン(※バージョンによって3.1.1のところの数字は代わります。)をクリックしてインストールを開始します。初めに言語設定があるので「日本語」を選択。その後は表示される指示に従ってインストールを行って下さい。
続いて、ノイズを除去したい音声ファイルを読み込みます。画像2で赤枠に囲っている部分に、使用したいファイルをドラッグしましょう。するとファイルを読み込んで波形を表示してくれます。
図2
マイクのゲインが大きすぎたり、小さい音源を無理やりソフトで増幅させたりした時に発生する「サー」という音のノイズを「ノイズの低減」フィルターを使って除去してみましょう。」
・ノイズプロファイルの取得
まず、音源を再生して、ノイズだけが数秒鳴っている個所を探し、図3のようにその箇所でカーソルをドラッグさせて選択します。
画像3
選択したら、画面上部のメニューの「エフェクト」を選択。選択すると使用できるエフェクト一覧が表示されるので、その中から「ノイズ低減」のエフェクトを選択してください(画像4)。選択したらポップアップウィンドウが表示されるので、「ノイズプロファイルの取得」をクリックして下さい(画像5上部)。クリックしたらポップアップが一度閉じます。
調整するために再度、「エフェクト」>「ノイズ低減」を選択してポップアップを開き、今度はステップ2の項目の数値(画像5下部)をいじって調整します。
・ノイズ低減
数値を上げれば上げるほど、ノイズが削れますが、音声自体も劣化していくので、適度な数値に収めてください。目安としては、中央の12dbあたりを低減させる限界だと考えて下さい。24以上に上げると音が壊れてしまう可能性があるので注意が必要です。
・感度
感度を上げれば上げるほど、実際に低減させるノイズが「ノイズプロファイルの取得」で取った音そのものに近くなります。除去したいノイズの音があまり大きくなく、残したい音と似ていない場合は6くらいの数値で丁度良くなります。ノイズが大きく、残したい音と混ざり合っているような場合は、感度をさらに上げて、ノイズの低減も少しずつ上げて調整しましょう。ノイズの低減と感度は関係性が深いので、調整する際は実際に音を聞きながら2つを組み合わせて上手く調整して下さい。
・周波数平滑化
ノイズ低減と感度を調整した結果、音がグニャグニャした感じになる場合は、こちらの数値を中央の6あたりに設定します。ノイズ低減、感度の値が高い場合は、あわせてこの数値も6より少し高い値に調整しましょう。低い場合は6以下に抑え、グニャグニャ音が聞こえない場合は0で構いません。
画像4
画像5
家電の動作音やブーンと鳴るマイクノイズを除去する場合は「メニュー」>「エフェクト」内にある「ノッチフィルター」で調整します。
周波数の数値を除去したい音のHzに設定するのですが、電子機器から発生するノイズの周波数は、電力会社から送られてくる電気と同じ周波数の値になっています。その為、西日本は、60Hz、東日本が50Hzに設定するとちょうどいいでしょう。Qの値は除去する音の幅を表すもので大きければ大きいほど指定した数値の周辺の周波数も一緒に除去します。雑音が気にならない範囲でできるだけ小さい数値にした方が残したい音への影響を抑えられます。
画像6
低音のノイズをカットしたい場合は「メニュー」>「エフェクト」にある「ローパスフィルター」、高音のノイズの対処は「ハイパスフィルター」で行います。
周波数の数値は0に近ければ近いほど音全体が影響されます。雑音が消える範囲で「ハイパスフィルター」の場合はできるだけ高い周波数を、「ローパスフィルター」の場合はできるだけ低い周波数に設定して0から遠ざけるようにしましょう。減衰頻度の値に関しては、数値が高ければ高いほど音を減衰させる力が強くなります。
クリックノイズの除去には「メニュー」>「エフェクト」にある「クリックノイズの除去」を使用します。閾値と最大スパイク幅の数値を適切に設定すればほとんどのクリックノイズを除去できます。
・閾値の選択
低くすると感度が高くなりますが、感度が高すぎるとクリックノイズ以外の音も除去されてしまい、残したい音まで壊れてしまいます。逆に感度が低すぎると音に十分な影響をあたえられずノイズが除去できません。実際に聞きながら、ノイズができるだけ少なく、且つ残したい音ができるだけ綺麗に聞こえる値に調整していきましょう。
・最大スパイク幅
こちらも値が高ければ高いほどノイズ音を減らせますが、高過ぎると残したい音も除去してしまい音が壊れてしまいます。こちらも実際に聞きながら、ノイズができるだけ少なく、且つ残したい音ができるだけ綺麗に聞こえるように値を調整しましょう。
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