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OBS(OBS Studio)は無料で利用できるライブ配信用のソフトです。
配信と録画を同時に行えるため、最近は録画用に導入する実況者も増えています。
そこで今回はOBSを使ってゲーム動画を録画する方法や設定について徹底解説します。
OBSを使ってゲーム実況動画の配信・録画をやってみたい方は参考にしてください。
OBSが画面に映し出されるものを録画できる仕様となっており、PCゲームやTVゲーム、スマホゲームのプレイ動画を録画できます。
どのゲーム機をOBSに出力させるかによって必要なものが異なるので注意してください。
PCゲームの場合はOBSの入ったPCを使えば特に他に必要なものはありません。
一方、PS4やPS5、Nintendo SwitchなどのTVゲームの場合はキャプチャーボードを使ってPCに画面や音声を出力してください。
また、スマホゲームの場合はミラーリングソフトを使うことで、PCにスマホ画面を映すことが可能なので、PCにインストールしておきましょう。
無線での接続となるので、ケーブルなどは不要です。
シーン:PS描画に相当し、シーンはメインイメージ、ソースはレイヤー、複数の異なる画像を設定できます。
ソース:レイヤーと考えても良い、人に見せたい画像のソースを意味します。「+」をクリックして異なる形でソースを追加します。
「コントロール」で良く利用されるのが「配信開始」と「録画開始」と「設定」です。
配信開始:ライブストリーミング開始
記録開始:OBSで画面を記録します。
設定:UI言語や、出力先などを設定する場所。
OBSでゲーム動画を録画する場合、設定がやや複雑な部分もあります。
しかし、慣れればスムーズに録画できるようになるので、一連の流れをご紹介しましょう。
OBSのゲーム画面を表示させるには、ソースの追加で出力します。
まず、OBSの下部にある「シーン」に注目してください。
これは配信前の待機画面やOP・ED用の動画など個別で入力先を設定し、必要な時にワンクリックで切り替えられる、配信時に便利な機能です。
ソースを追加する際は、まずソース未設定のシーンを選択した上で「ソース」の下部「+」ボタンをクリックしてください。
シーンも「+」ボタンから新しく追加できます。
「ソース」の「+」ボタンをクリックするとキャプチャ方法の選択メニューが表示されるので、出力したいゲームの種類に応じて選択してください。
PCゲームでは、「ゲームキャプチャ」を選択してください。
まずはウィンドウモード、フルスクリーンモードのどちらでも良いのでPCゲームを起動しておきます。
フルスクリーンモードの場合は、「Altキー+Tabキー」でOBSとゲーム画面の切り替えが可能です。
画面をOBSに切り替え、「ゲームキャプチャ」を選択してください。
すると「ソースの作成/選択」の画面が出るので、任意の名前を付けて「OK」をクリックします。
次にプロパティ画面が表示されます。
初期設定では「モード」の部分が「フルスクリーンアプリケーション」となっているはずです。
再びゲーム画面に切り替えて、再度OBSに戻ってゲーム画面が表示されているか確認してください。
表示されていれば、「OK」ボタンを押しましょう。
表示されていない時はゲーム画面をウィンドウモードにした上で、OBSの「モード」を「特定のウィンドウをキャプチャ」に切り替えてください。
次に「ウィンドウ」の項目で起動中のPCゲームを選択すると、OBSにゲーム画面が出力されます。
ゲーム画面は本来のサイズよりも小さい画面で表示された状態なので、ゲーム画面の赤枠をドラッグして移動させると画面の大きさを調整しましょう。
TVゲームを出力する場合は、「映像キャプチャデバイス」を選択します。
追加するソース名は任意の名前を付けて「OK」をクリックしてください。
次にプロパティ画面の「デバイス」で表示させたいキャプチャーボードを選択するとゲーム画面が映るので、「OK」を押しましょう。
スマホゲームの場合は、ミラーリングソフトでスマホ画面をウィンドウ表示した上で、「ウィンドウキャプチャ」を選択します。
ウィンドウが最小化されているとソースの選択ができないので注意しましょう。
追加するソースは適当な名前を付けて、プロパティ画面の「ウィンドウ」で表示させたいウィンドウを選択してください。
ゲーム画面の余計な部分は写さずに録画したい時は、赤丸部分にカーソルを当ててドラッグすると任意の範囲でトリミングできます。
初期設定のままでは高画質でゲーム動画を録画できない可能性があります。
そのため、「設定」→「出力」タブから録画時の画質を設定しましょう。
画質へのこだわりは人それぞれなので、今回は設定例をご紹介します。
出力タブを開いたら出力モードを「詳細」にして、その下の録画タブを開いて種別を「標準」にします。
次に設定するエンコードは、表示項目が環境によって異なるので注意が必要です。
環境によって表示される項目は以下の通りです。
X264 |
CPUで行うソフトウェアエンコード 高画質だが負荷が重い |
NVIDIA NVENC H.264 (new) |
GTX/RTXシリーズのGPUの場合に表示されるハードウェアエンコード |
QuickSync H.264 |
インテル製のGPUが内蔵している場合に表示されるハードウェアエンコード |
H264/AVC Encoder (AMD Advanced Media Framework) |
ADMの内蔵GPUやRadeonの場合に表示されるハードウェアエンコード |
アップル VT H264 ハードウェアエンコーダ |
Macの場合に表示されハードウェアエンコード |
エンコードのタイプは画質やPC動作の重さに影響を与えます。
一般的にソフトウェアエンコードは高画質でエンコードできる分、PCへの負荷がかかることがデメリットです。
一方、ハードウェアエンコードでは画質はやや劣るものの、負荷が軽い特徴があります。
PCゲームの録画の場合はPCへの負荷が原因でカクカクする可能性があるので、OBSで録画する場合はハードウェアエンコードが無難です。
ハードウェアエンコードを設定すると画質は劣りますが、レート抑制の設定により大幅な画質低下を防ぐことが可能です。
レート抑制の表示は選んだエンコードによって異なります。
例えば「NVIDIA NVENC H.264 (new)」を選択した場合、CQP、CBR、VBR、無損失を選択できます。
このケースではNVIDIAの公式でも推奨されているCQPがおすすめです。
次にCQレベルに任意の数字を入れます。
CQレベルは数字が小さいほど高画質になり、ファイルサイズは大きくなります。
基本的に20で良いのですが、試し撮りしてみてファイルサイズが大きい場合は値を少し上げて調整してください。
次に自分の声を動画に入れたい時のマイク音声やゲーム音の設定をします。
PCにマイクを接続した状態で「設定」→「音声」タブを開きます。
そして、マイク音声の項目で接続しているマイクのデバイスを選んでください。
マイク音声を入れない場合は無効のままで良いです。
PCのシステム音や棒読みちゃんなどの読み上げ音声ソフトなどの音を乗せずに、ゲーム音やDiscordの通話相手の音声など特定の音だけを乗せて録画したい時は「win-capture-audio」という無料配布されているプラグインを使うと便利です。
ダウンロードしたら事前にインストールしておきましょう。
次にOBSの「設定」→「音声」タブを開いて、デスクトップ音声を「無効」に設定してください。
これでシステム音などデスクトップ上に流れる音声を抑制できます。
次にソースの「+」ボタンを開いて、「Application Audio Output Capture」を選択しましょう。
モードは「特定のウィンドウをキャプチャ」にして、その下のウィンドウはPCゲームなどの乗せたい音のウィンドウを選んでください。
また、「選択したウィンドウ以外のすべての音声をキャプチャ」にチェックを入れると、選んだウィンドウ以外の音が動画に乗ります。
音声ミキサーの「Application Audio Output Capture」のレベルメーターが音の再生時に動いていれば正常に設定できた状態なので、確認してみてください。
ここまで設定できたら、OBSの「録画開始」をクリックすると録画が始まります。
「設定」→「ホットキー」タブを開けば、録画開始と終了などのショートカットキーが設定できるので必要であれば設定してみてください。
配信しながら録画したい場合は、OBSと配信サイトの両方の「配信開始」もクリックしましょう。
「設定」→「一般」タブでは「配信時に自動的の録画」の設定が可能なので、こちらも必要な時は設定しておくと便利です。
配信と同時に録画する場合は画質の劣化を防ぐために、「設定」→「出力」→「出力をリスケールする」のチェックは外しておいてください。
なお、OBSで動画を配信する場合は配信サイトと連動しておく必要があります。
「設定」→「配信」タブでサービス名やサーバー、配信先のURL・ストリームキーを設定し、連動しておいてください。
ここからはOBSでゲーム動画を録画する際に知っておくと便利な設定を3つご紹介します。
録画した動画を編集ソフトで編集したい時は、録画フォーマットを対応している形式で録画できるように設定しておくと良いです。
「設定」→「出力」→「録画フォーマット」を確認してみてください。
初期設定ではmkvとなっており、この形式だと対応している動画編集ソフト以外で開いたり、SNS・動画配信サイトへ投稿したりすることができません。
そのため、事前に「mp4」などに指定しておくと良いです。
MKVで保存してしまった場合は「ファイル」→「動画の再多重化」でMP4に手動で変換できるので再度取り直しは不要です。
「OBS録画」の部分で変換したいMKVファイルを指定し、「再多重化」をクリックすると新しいMP4が保存先に生成されます。
問題なく変換できたらMKVファイルは削除しても大丈夫です。
OBSで録画した動画の保存先が分からない時は、「ファイル」→「録画を表示」の順で保存先を開くことが可能です。
任意のフォルダに保存できるようにしたい時は、「設定」→「出力」→「録画」を開き、「録画ファイルパス」を設定しましょう。
「参照」をクリックすると動画の保存先を指定できるので、選んだら「OK」を押してください。
Discordで通話しながらゲーム動画を録画する場合、その時の会話も録音したい場合もあるでしょう。
ゲーム音と同じくデスクトップ音声の扱いになるので、「概定」となっていれば相手の音声も録画に残ります。
しかし、PCゲーム音は流れていてもDiscordの音声だけ入らない場合は、Discordの設定に問題がある可能性が高いです。
Discord画面の「設定」→「音声・ビデオ」→「出力デバイス」がスピーカー設定になっているか確認してみてください。
DiscordでNetflix 画面共有もできます。
今回はOBSでゲーム動画を録画する方法を解説してきました。
他にも高度な設定や使い方がありますが、基本的にご紹介した設定や手順を覚えておけばゲーム動画の録画を始められます。
OBSは画質や音声など細かく設定できるので、実際に試し撮りをしてみて自分に合った設定に微調整してみてください。
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