「古いCD音源をスマートフォンや音楽プレーヤーで聞きたい」「配信されてない楽曲を持ち歩きたい」ということはないでしょうか。MP3形式で取り込めば、ほとんどの音楽プレーヤーやスマートフォンで再生することができます。また、結婚式などのイベントのために、取り込んだ複数のMP3ファイルを1つにしたいこともあるでしょう。ここではMP3形式での取り込み方法と、音声ファイルの結合ソフト・ツールについて紹介します。
MP3とは、音楽などの音声データの容量を小さくするためにできた圧縮方式の1つです。正式には「MPEG Audio Layer-3」という名称で、拡張子が「.MP3」になっているものはすべてMP3ファイルと呼ばれます。人間の耳に聞こえない周波数の音を削ることで、音質の劣化を抑えながらデータサイズを小さくする技術です。
MP3にするとデータサイズは10分の1になるとされており、10曲分のデータが1曲分のサイズになります。音楽プレーヤーに曲をたくさんいれたい方や、音楽データに容量を割きたくない方におすすめです。ほとんどCD音源と変わらない音質を保ちながら容量を小さくできるため使い勝手が良く、今ではほとんどの音楽プレーヤーやスマートフォンで再生することができます。
ここではCDの楽曲をMP3形式で取り込む方法を紹介します。WindowsとMacどちらも簡単に設定することができますので、覚えておくと便利です。
まずはWindowsから紹介します。使うのは標準で入っているWindows Media Playerです。持っていない場合はMicrosoftの公式サイトからダウンロード方法を確認できます。Windows Media Playeで取り込み形式を変更することで、CDの楽曲をMP3形式として取り込むことができます。バージョンによって表示に違いがありますが、設定方法は以下のとおりです。
1 まずはWindows Media Playerを起動します。デスクトップ下部のWindowsマークをクリックするとアプリケーションの一覧が表示されるので、Wまでスクロールして「Windows アクセサリ」内にあるWindows Media Playerをクリックしましょう。
2 Windows Media Playerを起動すると、上部のメニューバーに「整理」という項目があります。クリックすると一番下に「オプション」が表示されるため、選択します。すると「オプション」だけの別メニューが開くので、「音楽の読み込み」と書いてあるタブを開きましょう。
3 「音楽の取り込み」タブのなかには、「取り込みの設定」という項目があります。下矢印を選択するとMP3が選べるため、変更してください。さらに、音質部分のシークバーを動かすことで、取り込み時の音質も変更できます。右側に行けばいくほど音質は良くなりますが、その分ファイルサイズも大きくなります。ただし、MP3は人間の耳に聞こえない周波数の部分を削って圧縮するため、一番低い128kbpsを選択しても問題ありません。近年は音楽プレーヤーやスマートフォンの容量も大きくなってきているため、音質にこだわりたい方は変えてみるといいでしょう。参考までに、音楽配信サービスで提供されている楽曲の音質は256kbps~320kbpsが多くなっています。
4 「OK」を押して設定を変更したら、取り込みたいCDを入れます。Windows Media Player上に曲名等が表示されるため、取り込み設定を再度確認してから取り込みを押せば完了です。
Windows Media Playerは基本的に最初からインストールされているため、追加でダウンロードする必要はありません。Windowsを使っている方には最も簡単な方法です。ただし、取り込んだ楽曲をスマートフォンなどに転送する場合は、楽曲が保存されているファイルを開き、コピーする等の作業が必要です。
Macを使っている場合は、iTunesがおすすめです。Windowsでも無料でインストールできるため、普段音楽を聴くのにiPhoneやiOS製品を使っている方にもおすすめとなっています。なぜなら、iTunesで取り込んだCDはそのままライブラリに保存され、Apple Musicでダウンロードした曲と同じように再生することができるからです。ダウンロード曲と混合したプレイリストの作成をすることもできます。
また、iTunesのライブラリに追加された曲はApple IDで紐づいたデバイスに自動同期されるため、転送の手間を省くことができます。もちろん、同期を切ることもできるため、PC用のメディアプレーヤーとして使うことも可能です。MP3形式での取り込み設定方法は以下の通りになります。
1 iTunesを起動します。公式サイトのほか、WindowsではMicrosoft Storeでもインストールすることができます。
2 起動できたら、上部のメニューバーにある「編集」をクリックします。「環境設定」という項目が出てくるため、クリックしましょう。
3 「一般環境設定」という別のメニューが開きます。「一般」タブのなかにある「CDをセットした時の動作」を見てください。これはCDを入れた時にiTunesが自動で行う動作を選択する項目です。「読み込み」になっていることを確認し、「読み込み設定」をクリックします。下にあるチェックボックスにもチェックをいれておきましょう。チェックが入っていないとCDの楽曲情報などを取得してもらえず、手動で入力しなければいけません。
4 「読み込み設定」が開いたら、「読み込み方法」を選択します。下矢印をクリックすると「MP3エンコーダ」が選べるので、クリックします。下の設定では取り込む際の音質を決定できます。プリセットでは128kbps(標準)、160kbps(良音質)、192kbps(高音質)が選択できますが、それ以上の数値もカスタムで設定可能です。参考までに、Apple Musicで配信されている楽曲はAAC形式の256kbpsとなっています。
5 設定が完了したら「OK」を押してメニューを閉じます。あとは取り込みたいCDを入れて、インポートを押すだけです。インポート前には設定の再確認も忘れずに行いましょう。
iTunesは、Apple製品を使っている方に特におすすめのメディアプレーヤーとなっています。ダウンロードも無料なため、使ったことのない方は試してみてください。
CDから取り込んだ複数のMP3ファイルを1つのファイルに連結・結合したい場合は、ほかのソフトウェアやツールを使う必要があります。音声結合ソフト・ツールにはオンライン上でできるものと、ソフトウェアをインストールするものがあります。5つ紹介するので、自分に合うものを探してみてください。
Audio Joinerは、オンライン上で複数のオーディオファイルを結合できるアプリケーションです。使い方は簡単で、青い部分にオーディオファイルをドラッグ&ドロップするだけ。書式がMP3になっていることを確認して、「結合」を押します。クロスフェードやインターバル調整に対応しているため、楽曲の間をシームレスに繋いだり、再生間隔を調整したりすることができます。
無料版と月額のプレミアム版があり、無料版は1日に10ファイル、最大1GBまでという制限があります。しかし、無料版でもクロスフェード、インターバル調整は行えるため十分すぎる機能性を持っているアプリケーションです。また、他のオークションファイルを.MP3に変更する機能もついています。
clideo Audio Joinerもオンライン上でオーディオファイルの結合を行えるアプリケーションです。「ファイルを選択」を押してアップロードするファイルを選択します。Google Drive、Dropboxからもアップロードが可能で、各ファイル500MBまで無料となっています。
アップロードが完了すると自動で曲が結合されます。海外のサイトですが、使い方が詳細に書かれているため、翻訳をかければ問題なく使用できます。また、安全性についても接続暗号化がされていると記載があるため安心です。
Audacityはオーディオ編集ソフトとしては定番のフリーソフトになります。愛用する人も多く、Windows/Mac/Linuxの各OSにサポートされています。機能としては音量調整、音声のカット、結合、合成などを得意としていて、ポッドキャストや楽曲のミックス作成にも利用できるソフトです。
また、リバーブやノイズ除去などのエフェクトも初めから内蔵されているため、初心者でも本格的な音声編集を行うこともできます。動作も軽快なため、扱いやすいフリーソフトです。
ただし、MP3形式のエクスポートを行うためには、「Lame」というプラグインを追加で導入する必要があります。公式サイトに記載もあるため作業自体は難しくありませんが、細かい設定が面倒な方は他のソフトウェアやツールをおすすめします。
Renee Audio Toolsは、Windowsで音声の録音から編集、音楽のカット・結合などオーディオファイルに関する編集作業が1つでできるオールインワンのフリーソフトです。色鮮やかで分かりやすいUIで、初心者にもおすすめのソフトになっています。エフェクト機能もついているので、音声の加工も可能です。ただし、無料版は非商用目的の利用に限って使用可能。商用利用をしたい場合は有料版を購入しましょう。
WonderFox Free HD Video ConverterはMP3ファイルを結合するほかにも、動画ファイルの変換や音声抽出に対応したフリーソフトです。日本語にも対応していて、公式サイトには使い方が書いてあるので安心して使うことができます。
MP3ファイルを結合する際には「ファイル追加」を押してデータを追加します。追加したMP3ファイルはジャケットが表示されるため視覚的に見やすく、結合の際も簡単に順番を入れ替えることができます。
ここでは、CDをMP3形式で取り込む方法と、取り込んだファイルの結合方法について紹介しました。取り込み方法が分かる方でも、MP3ファイルの結合という編集作業になると難しく感じるかもしれません。しかし、ここで紹介したソフト・ツールを利用すれば簡単に編集作業を行うことができます。
注意点として、オンライン上のMP3結合ツールは手軽ですが、ファイルのアップロード/ダウンロードに時間がかかる場合があります。フリーソフトであれば時間はかかりませんが、設定が必要なものもあります。どちらが自分に合っているか試してみて、使いやすいものを使用してください。
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